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ときのこえ
2014.04.24(木)

ときのこえ 2014年4月号

この方のほかには救いはない 大将 アンドレ・コックス

ときのこえ2014年4月1日

このイースターの時、わたしたちは、救い主、イエス・キリストの死と復活を覚え、教会暦にとって最も大切な行事をお祝いします。この出来事が意義深いのは、イエス様が墓の中にとどまらず、死から復活なさったという事実だけでなく、わたしたちもまた、いつの日か永遠の命によみがえることができる、という約束を指し示しているからです。わたしたちは、この地上では、肉体の形をもって生きていますが、永遠に生きることができる霊的な存在でもあるのです。このことを知っていることは大切なことです。

地上のたくさんの場所で、物質中心の考え方がはびこり、人間が本当に永続する満足を得るために必要な、他の大切な要素が排除されています。物質中心主義は、わたしたちの心の深いところの願いについての答を与えてはくれません。この世の至る所に見られる表面的な豊かさは、本当の喜びと自由とを与えてはくれません。命は、たくさんの持ち物を持つこと以上のものです。今日、多くのものを持ちながら、満足を感じていない人がたくさんいるのです。

ある人たちは、熱心に人生の目的を探求し、死んだ後にも「何か」があるという確証を得たいと望んでいます。ところが、人々は、それらを間違ったところに探しているのです。見えない今を見ようとしたり、時には恐ろしく見える未来に何か安心を得たいと思ったりして、結局は実りのない星占いなどに頼る人が、何と多いことでしょう。

最近、世界的な設計事務所NBBJ社のチーフ・マーケティング・オフィサー、ティム・レーベレヒト氏の言葉に目が留まりました。

「わたしたちは今、不確実の時代に生きています。経済危機のもたらす希望のない状態、マスマーケットの崩壊、デジタルライフスタイルの蔓延、伝統的社会構造の崩壊は、わたしたちのうちに心配を引き起こすだけでなく、単純さと、経済的価値によらない価値観を求める思いを生じさせています。消費中心の豊かさや地位を求める思いは、より多くのものを得ることよりも、何か意味のあるもののために貢献したい、経験したいという強い願望に取って代わられつつあります。」

聖書は、言うまでもなく、人間の最も基本的なニーズや問いについて語ります。わたしたちの生きる目的について語っています。わたしたちの運命について、永遠の将来の安心について語っています。わたしたちが聖書を注意深く読み、熱心に学び、祈り深く瞑めいそう想する時、そして、その上で人生の本当の充足感を求めるならば、その充足感を感じ始めることができるでしょう。

新約聖書の使徒言行録には、使徒ペトロとヨハネが、足の不自由な人を癒した後、議会に引き出された記事があります。ペトロは、聖霊に動かされて、次のように語ります。

「今日わたしたちが取り調べを受けているのは、病人に対する善い行いと、その人が何によっていやされたかということについてであるならば、あなたがたもイスラエルの民全体も知っていただきたい。この人が良くなって、皆さんの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけて殺し、神が死者の中から復活させられたあのナザレの人、イエス・キリストの名によるものです。この方こそ、『あなたがた家を建てる者に捨てられたが、隅の親石となった石』です。 ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。」(使徒言行録4章9〜12節)

「わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです」という真理を発見すること以上に大切なことは、この地上にはありません。キリスト教のメッセージは、実に比類の無いものです。なぜなら、これは生きているお方、イエス・キリストについてのメッセージであるからです。ただの教理(教義)についてだけのものではありません。宗教についてのものでもありません。

わたしたちは、この、復活された主、救い主をたたえます。イエス様のうちにのみ、わたしたちは平安と永遠の将来に対する確証とを見いだすことができるのです。

どうかこのことが読者の皆さんの個人的な、また毎日の経験となりますよう、お祈りいたします。

(万国総督)

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