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ときのこえ
2017.02.06(月)

ときのこえ 2017年1月号

新たな愛による勝利を! ケネス・メイナー

ときのこえ2017年1月1日

新年を迎える度に、わたしたちは新しい、希望に満ちた思いにされるものです。あなたは、今年、どんな新しいことをしたいですか?

わたしは、ぜひ、皆さんに「仲直り・和解」をお勧めしたいと思います。あなたの今までの人生で、壊れてしまっている人間関係はないでしょうか。その修復のために、今年、何かできないでしょうか?

傷ついた人々が他の人々を傷つける、という法則は、残念ながら世界共通のものです。誰かがあなたを傷つけるなら、それは、その人自身がかつて傷つけられた経験をしているからです。そして、優しさに欠けている人は、その人自身が優しさを受けたことがなく、愛することのできない人は愛されていないのです。乱暴さ、苦々しさや皮肉、意地の悪さ、傲慢な態度、そのような人々は、その行動一つひとつで、
「わたしは苦しんでいるんだ! わたしは、尽きてしまうことのない愛に飢えているんだ! わたしは怖れているんだ!」
と叫び声をあげているのです。

それに対して、安らぎと愛の中にある人々は、そのような態度を取らないものです。深い愛情と、心から安心できる環境に生きる人は、他の人々に対して寛大で、優しさに満ちたふるまいをするのです。

もし、あなたが、人々から何かを得ることだけを求めているとしたら、あなたの人生は苦々しさの連続となるでしょう。より良い人生を生きるためには、善良さによって醜悪なものを一掃することが必要です。ぜひ、愛によって応答しましょう。傷つける人々の言葉に、彼らは過去に傷つけられていたのだ、ということを理解しましょう。

エドウィン・マーカムというアメリカの詩人は、このように書いています。

彼らは、境界線となる円を作り、わたしを閉め出した

―まるでわたしが異端者、反逆者、軽蔑すべき者であるかのように

しかし、愛と機知によって、わたしは彼らに勝ったのだ

彼らを包み込む、より大きな円を彼らの境界線の外に描くことによって

攻撃は攻撃しか生み出さず、怒りはより大きな怒りを招くだけだということを、わたしたちは人生経験の中から繰り返し学びます。そして、それが習慣にさえなってしまうのです。

では、どのようにすれば、和解できるのでしょう。単にあなたが怒りの思いを捨て去るだけでは何の解決にもなりません。きっとその思いは再び湧き上がるからです。その怒りを手放し、神にゆだねることが大切です。神だけが、傷つき、壊れた心を修復することのできる方だからです。神は、独り子イエス・キリストを私たちに与えてくださいました。それは、イエス・キリストによって、わたしたちが、すべての傷から癒されるためでした。

聖書は、教えています。
「御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい。それは、わたしたちが神の子と呼ばれるほどで、事実また、そのとおりです。世がわたしたちを知らないのは、御父を知らなかったからです。」(ヨハネの手紙一3章1節)

あなたが、イエスの愛によって、あなたを傷つける人々を赦せるように、神は、まず、あなた自身を癒してくださいます。イエスの愛を受けることによって、あなたは、怒りや支配欲から生じる苦しみから解放されるのです。

新しい年、皆さんお一人おひとりが、イエスの愛によって癒され、様々な人間関係の中に和解を見ることができますよう、お祈りいたします。

(救世軍士官〔伝道者〕・司令官)

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