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救世軍国際ニュース
2018.10.11(木)

世界をみつめて – 最新ニュース2018年11月

ときのこえ 2018年11月号 より

〈バングラデシュ〉 ロヒンギャ難民キャンプへ、LED照明を提供

ロヒンギャ難民キャンプ

バングラデシュの救世軍は、隣国ミャンマーから逃れてきたロヒンギャ難民へ、LED照明とソーラーパネルを提供しました。難民の多くがイスラム教徒ですが、ヒンズー教徒もいます。

2017年8月25日以降、バングラデシュに706,364人の難民が移動し、ロヒンギャの人口が急増しました。難民の約55%が18歳未満で、3%が高齢者、16%が母子家庭です。

持続可能なエネルギー供給のために、高齢者、障がいをもつ人、女性だけの世帯など、2,800 家族にLED照明と設備を提供しました。キャンプ場での安全確保のためソーラーパネルは昼間に充電され、夜間には、危険な道を歩けるように明かりを灯すことができます。また、明るくすることで、犯罪や襲撃を減らすことが期待されています。

ロヒンギャ難民キャンプ

ロヒンギャ難民キャンプ

〈ナイジェリア〉 英国テレサ・メイ首相、人身取引の被害者支援活動を視察

現代の奴隷制度と言われる人身取引の被害者数は、全世界で約2,090万人と推定され、人身取引は麻薬密輸、違法武器取引に次ぐ地球上の犯罪トップ3となっています。(2012年ILO〈国際労働機関〉発表)
救世軍では、全世界で人身取引を未然に防ぐ働きや、被害者救出活動をおこなっています。

8月29日、英国のテレサ・メイ首相が、ナイジェリアのラゴスにある人身取引の被害者支援をしている救世軍のプロジェクトを視察しました。人身取引によって英国に送り出している人数の多い国の一つが、ナイジェリアです。英国の救世軍では、2011年より、人身取引の被害者としてナイジェリアから英国に入国した人を救出しています。英国政府の支援によって今までに約650人を救出しました。

救世軍では、救出した人への心身のケアと共に、適切な訓練を受けたホスト・ファミリーの助けによる住まいの提供をしています。このプロジェクトの特徴は、施設での保護ではなく、家族やコミュニティ自体が、長期的に被害者の自立を支援するとともに、新たな被害者が出ないような働きかけをおこなっているところです。

被害者の多くが性的搾取のための成人女性ですが、子どもや男性もその対象となっています。

ナイジェリアの支援施設を視察する英国のテレサ・メイ首相

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