アルコール依存症は、アルコールが自分の人生に害になることをわかっていても止めることができない病気です。世間のアルコール依存症者のイメージは、「意志が弱い人」、「だらしない人」といった感じかもしれません。しかし実際には、飲酒の習慣がある人であれば、社会的地位、・性別・性格に関わらず、誰でもなる可能性がある病気なのです。病気の進行に伴い、この病気を否認し、再飲酒を繰り返し、家庭・地域・社会において自分の居場所を失い、孤独になり、ついには生命を失うことになります。
アルコール依存症も他の病気と同様に専門的な治療が必要です。そして、適切な支援を受け断酒することで回復する病気です。また、継続した断酒のためには、自助グループに通い、同じ病気をもった仲間との経験の分かち合いが必要となります。
救世軍は、長年、アルコール依存症からの回復支援に携わってきました。アルコールによってその人生に深い痛みを負った人々が、アルコールを必要としない生き方と出会い、回復の道を歩むことができるように願いつつ、その働きがなされています。アルコールの問題でお悩みの方は、下記のアルコール専門機関へお問い合わせください。
救世軍はこのようにアルコール依存症の人々を更生・支援する活動を行なっているため、救世軍の主義として禁酒禁煙を守っております。
そのため、救世軍の正式メンバー(兵士)は、酒と煙草なしのライフスタイルをとっています。また依存者の方々を誘惑から守るため、救世軍の教会(小隊)の建物は、禁酒禁煙となっています。