依頼前テスト_2019/11/9 (土) 京橋小隊バザー
- バザー
2011年11月25日(金)午前11時より、塚浜<つかはま>(宮城県牡鹿郡女川町)にて、救世軍より、宮城県漁業協同組合女川町支部に対して、漁船の贈呈式を行った。
贈呈された船は、1.7t 全長28フィート(約8.5メートル)10人乗り、作業船。2012年3月までに、全部で30隻が同漁協に贈られる。
地震・津波によってほとんどのものを失った三陸沿岸部のために、国内外から寄せられた資金を用いて炊き出し、緊急物資支援、復興支援に取り組んでおり、漁船の贈呈はこの一環である。
同日、被災した各浜で働く漁師の皆さんとご家族に向けて2台のキャンティーンカー(炊き出し専用車)を用いて650食の給食支援を行った。
女川町へは、東京にある救世軍の施設の向かいに住んでいる女川町出身の方から「わたしの故郷にも救援に行ってほしい」という一言がきっかけであった。炊き出しに何度か伺っているうち、出会った漁師の方に紹介してもらい漁協を訪ねた。5月当初になっていたが、救援団体の来訪は初めてとのことであった。
このとき、漁師の装備品、ライフジャケット、合羽上下、長靴、手袋など浜や海での作業に必要なものとして同組合の会員分550セットを贈った。続いて、瓦礫の撤去、養殖場の再建、水揚げ等に不可欠な船の提供を決めた。国や県の補助が決定する以前に、同漁協にある15の浜に2隻ずつ贈ることとした。
発注先は、現地のことを知り尽くしている、南三陸町にある造船所(志津川造船鉄工所)に依頼した。造船所も壊滅的な被害を受けていたが、復興支援のために現地の業者を利用したい旨を理解していただき、造船の運びとなった。
贈呈式に集まった漁師の方々からは「これは本当にいい船だ」との声が上がり、地元に一番適切な船を提供できたことを実感した。贈呈式には、同漁協 支部長 菊田正信(きくたまさのぶ)氏、組合長 阿部昌喜(あべしょうき)氏 のほか関係者が参加し、救世軍側からは、日本の救世軍の代表(司令官 吉田 眞<よしだまこと>)、震災支援事務局長 石川一由紀<いしかわかずゆき>が参加、また、漁船のための資金提供を行った香港の救世軍の代表 Samuel Pho(サムエル・フォー)と救援担当のSimon Wong(サイモン・ウォン)が参加した。
香港の救世軍は日本の震災のために多額の資金を提供している。4月1日にジャッキー・チェン氏が開催したチャリティコンサート「愛心無国界311燭光晩会」で集められた資金が香港の救世軍に提供され、宮城、岩手、福島での救援活動、復興支援活動に用いられている。このほか、アメリカ、スイス、シンガポール、チェコなど様々な国から資金が寄せられている。
女川町では、また、アメリカの資金を用いて、仮設店舗街の設置と給食関連施設の建設の支援を行っている。南三陸町、大船渡市でも仮設店舗街の建設の支援を行っている。
宮城県内では、同漁協に対する支援のほか、熱中症対策として避難所への扇風機、大型温室時計の提供、仙台市の応急仮設住宅や民間賃貸住宅入居者への布団セット、沿岸部の被災者への通勤通学用の自転車のほか、現在では、冬対策の暖房器具の提供も決定している(11の市町に対して)。
このほか、現在検討中のプロジェクトもある。
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