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救世軍国際ニュース
2009.02.13(金)

オーストラリア・ヴィクトリア州の森林火災被災者支援 1

救世軍万国本営サイトの記事より

オーストラリア・ヴィクトリア州の森林火災に対する救世軍の対応

(救世軍オーストラリア salvos.org.au 2009年2月11日付)

 この週末以来、救世軍士官、所属員およびボランティアを含む16のチーム、225人が緊急作業要員や大きな被害を受けた地域の人々と共に働いており、それとともに精神面から、緊急活動を担う人々や被害の大きさにショックを受けている家族および各個人を支える活動もしている。

 ヴィクトリア州各地において救世軍はこの緊急事態に対する本格的な支援体制に入っている。緊急の宿泊所、衣類や身の回り品、衛生用品を用意し、消防士や火災の被害を受けた人々への食事を提供している。この4日間で救世軍は7,000食以上を提供した。

 わたしたちは、フイットゥルシーの郊外、キングレイク・コンプレックスで火災と戦っている人々を支援している。わたしたちはまた、大切な人の命や所有物を失って悩む人々を支援している。愛する人を失った人たちのために救世軍では感情面のサポートを当地のチャプレンによるチームによって提供している。この極度に困難な時を乗り切ることができるよう彼らを支える一助となっている。 この4日間でフイットゥルシーのチームは500人前後に1日3食を提供してきた。この地域が再び自立するまでわたしたちはここに留まって支援を行う。

 わたしたちのワランのチームは、地元企業の協力によって人々に毎朝の朝食を出した。現在は人々が家に戻って残った物を確認しているが、わたしたちはその人たちに感情面のサポートをしている。気持ちが動揺している人々の話をわたしたちは耳にしているが、昨日の午後は一人の女性が、現地チーム(Salvos)の一人であるジョンのところに来て、猫以外すべてを失ったと話したという。

 ホーシャムでは、アラン・モリソン大尉が、すべてを失ったが自立心の高い、農場経営の世帯に力を貸している。その人たちは何とかして乗り切ろうと努力しており、助けはほとんど求めないという。しかし食べ物と衣類を欠いている現状であり、Salvosチームに頼ろうかと心変わりを始めているという。

 ヒールズヴィルの地域社会は町に迫っている火災に対応している。現地のクリント・キャスリー大尉は同地域から退避する住民の輸送手段を手配しており、人々が帰還可能になれば直ちに大変な数で発生するであろう支援と助力の要請に対応する準備を進めている。

 ブレイン・ロウ少佐はトララルゴンおよびモーの集会所の人々のために働いている。彼は近くのホテルやモーテルに働きかけて、家を失って行く場所も無い人々の宿を得ようとしている。

 昨日、ワラガルにいるダニエル・テンプルマン大尉は被害状況を確認するために戻ろうとする人々を支援した。彼のチームは、人々が下着を着替えられるように配慮し、衛生用品を支給し、電話の応対をするなど忙しく対応した。当地での警報は解除されており、ここの救世軍は最小の損害で済んだが、被害への対応に追われる地域の人々を気持ちの面で支える必要がなおもあるだろう。

 これらの話だけがすべてではない。州全体に渡って、救世軍のチームが働いており、山火事の被災者と緊急作業要員に支援が行き渡るように努めている。地域のニーズがどのようなものであろうと、わたしたちは努力してそれに答えるべく働いている。

 キルモアにある救世軍のオーヴァーデイル地方リハビリテーション・センターはその地方を襲った猛火で焼け落ちてしまった。この施設は6年前に設立され、以来、数百のヴィクトリア州民が身体のリハビリテーションを受けた。この施設が、自動車、機材、医薬品とともにまったく壊滅してしまったのだ。感謝すべきことに、もっとも大事な、ここの滞在者は土曜日の午後に避難して無事であった。

 明日あさってあたりは特に危機的な状況になるであろうし、火災が沈静化し消火に至るまで幾日も要するかもしれない。救世軍としては、2、3日以内には復旧段階へ向けた動きに入るであろう。被災地域と共に働いて生活の再建を支援するために。

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